古い運河に架けられた清名橋の模型を作るため、自ら歩いて寸法を知り、彫刻用のレンガを手に入れた唐振有は、彫刻作業を始めました。容易なことではありません。橋の階段や手すり、柱などすべての作業は、ゆっくり少しずつ刻み、磨く必要があります。
2ヶ月後、清名橋の模型の彫刻はやっと完成しました。そして、それは、現地住民の間にセンセーションを巻き起こしました。近所の人や町内に住んでいる人が次々と唐振有の作品を鑑賞するために家を訪れました。無錫市博物院は唐振有のことを知り、彼の清名橋など3つの作品を館内で永遠に展示することにしました。そして、唐振有には、収蔵証書を授与しました。
今年10月、無錫市南長区清名橋町は書道や彫刻など住民が自ら作った作品を展示する展覧会を開きました。展示された唐振有の作品は多くの人々を魅了しました。
市民・王姝は「レンガ彫刻は初めてみました。とても素晴らしく、複雑な細工が施されていると思います。唐振有さんは、すごい人ですね。定年になるまで、彫刻技術を持っていなかったのに、自分の興味と努力、研究を通じて、このような民族の風格があり、中国の特色もある物を作るなんて。彼に敬服します」と述べました。
唐振有の作品を数えると、これまでの17年間、彼は「相国寺」、「小南門」、「包公祠」、「恵山寺」、「清名橋」など約百件の芸術品を作りました。現在に至るまで、彼は毎日5時間の創作時間を確保してきました。使いすぎて壊れた鋸の数も数えきれないほどあります。創作途中で、壊れ廃棄したレンガは部屋の半分以上を占めています。
唐振有は、一つの作品を完成させるのに1ヶ月から半年かかると言います作品を完成させるには、経験と忍耐力が必要だとともいいます。彼は創作の過程で、頭を使い、手を動かすことで満足感と楽しみを得、定年後の生活が豊かになりました。
無錫は長い歴史を持ち、また現在は経済発展を進めている江南の都市です。ここには、たくさんの古い建築物もあり、現代的なビルも増えてきています。
唐振有は「伝統的な公園の模型を作りたいです。住民はこの周辺に住んでいます。周辺の環境も美しく、また人々の生活も改善されました。、社会や経済が発展している無錫を表す現代のビル模型も作りたいです」と述べました。
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