中国の結婚事情を振り返ってみましょう。1950年代の中国人、結婚するなら、何の物質的条件も要求せず、むしろ要求できなかったと言えます。親友を招いて両方の家族と一緒に食事をするだけで、もう十分贅沢でした。すると、1960年代、「72本の足」か、「36本の足」 が要求されるようになりました。「72本の足」か「36本の足」、それは家具の足です。つまり、ベッドや、洋服だんす、机、椅子など、家具の足は全部で72本になったら、もう非常に豪華な披露宴という意味でした。一般家庭なら、32本で十分満足ということです。一つ一つ新しい家具をそろえていくことに喜びを感じていたんですね。なんだか新鮮です。ほほえましいです。
そして、1970年代は、自転車、腕時計、ミシンの「三大神器」が登場し、70年代の後半から、ラジオも追加されて、「三転一響」と呼ばれる「四大神器」が流行りだしました。自転車、腕時計、ミシンはいずれも「回る」部品のあるから、三つの「回転」と書く「三転」と呼ばれたんですね。ラジオは音が出ますから、「響く」の「一響」となりますね。
また、改革開放以降の1980年代になると、「三大神器」は冷蔵庫、テレビ、洗濯機に変わりました。さらに、90年代に入ると、ゴールドのネックレスや、指輪などのジュエリーが要求されるようになりました。
21世紀に入ると、マイホーム、マイカー、貯金の三大神器となりますね。確かに経済も発達しましたが、要求もかなり高くなりましたね。結婚条件を見るだけでも、中国人の生活に天地を覆すような変化があったと、よくわかりました。
ですから、新しい時代の三大神器に拘らず、大胆に「裸婚」にチャレンジしている若者たち、実に勇気がありますね。理性的かどうかは別として、伝統的な考え方に束縛されず、親にも負担をかけずに純粋な愛を求める気持ちは尊敬すべきですね。人間の愛情はもともと理性的な要素で計算のないものですよね。結婚はもちろん、しっかりと考える必要がありますけど、責任と義務持ちながら、同時に自信と勇気を持って進むべきですね。なんといっても若いんですから。幸せになれるかどうかは、結婚の形式によるものではなく、結婚した二人が家族の責任を共に担い、お互いに支えながら、自分なりの結婚生活を楽しむことにありますね。(終わり「イキイキ中国」より)
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