このほど、北京漢方医学学会の主催による第1回中外脊柱手法医学北京シンポジウムが北京空軍総合病院で開かれました。この会議には国内外から200人余りの専門家が出席し、脊柱の健康について討論しました。頚椎症の予防と治療はその課題の一つです。中国の有名な漢方医骨傷科(整形外科)の専門家で頚椎症の治療において豊かな臨床経験を積み重ねてきた孫樹椿教授は、「頚椎病は主に、頚椎椎間板の衰えによって周囲の神経と血管が刺激され、圧迫されて起こる一連の綜合症状です。頚椎病はよくある病気で、40歳から60歳までの中高年によく見られ、男性の発症は女性より多いです。頚椎は頭部を支え、その動きも複雑です。また、運動量も多く、疲労しやすく、無理な姿勢や過重な負担は頚椎や頚椎椎間板の急慢性損傷と病変を引き起こす原因となります」語りました。
統計によりますと、デスクワークをする人の90%は頭痛、肩こり、腰痛、手足のしびれ、目まいなどの症状があり、これは頚椎症の現れです。頚椎症は神経根症、脊髄症、頚椎動脈圧迫症などに分けられています。
孫教授は、「発病の原因は複雑で、臨床症状もさまざまです。治療法は多く、基本的に保守療法と手術療法に分けられています。ここ数年、中国医学界では保守療法で理想的な効果を上げました。保守療法にはマッサジや牽引、物理療法、漢方薬の内服などがあります」と話しました。
孫教授はまた、治療と予防の補助方として次のように語っています。「『練功療法』(運動療法)は後遺症を減らし、治療効力を高めることに重要な意義があります。機能訓練はただの治療の目的のためではなく、必要な治療手段でもあります」
孫教授は長年の臨床経験を総括した上で、簡単で効果のある頚椎体操をつくりました。一つは鶏が鳴くように、首を前方へ伸ばすことです。また、頭をできるだけ後ろに向け、左右の上方を仰ぎ見ることです。そして、左右斜め45度に頭を下げながら伸ばします。さらに、正しい姿勢で座ったまま頭で『鳳』という字を大げさに書きます。
うつ伏せに寝ることや枕が高すぎること、乗車中の居眠りなどの習慣は頚椎症につながりますので、これらに気を付けることが頚椎症の予防に役立ちます。(翻訳:董燕華)
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