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蒙古族の新春話

2011-02-15 15:59:30     cri    

 























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 那思瑪さんは蒙古族の女性で、今年33歳です。10年前、那思瑪さんはお兄さんの孟克さんと妹さんの南思卓瑪さんと一緒に北京へ出て来て就職しました。生まれ故郷の草原を離れて、都会での生活はすでに10年となりましたが、那思瑪さん一家は今も昔のまま遊牧民族の伝統を大切にしています。今年の春節、私は北京の東北部順義県にある那思瑪さんの家を訪ねました。

 遊牧民族の蒙古族にとって、お酒は温もりと希望をもたらす縁起のいいものとされています。でも、お正月に酔ってはいけないという決まりがあるんです。ですから、漢族と違って、蒙古族の家庭では春節の乾杯は一気に飲み干すのではなく、礼儀正しく一口ずつ飲むのがマナーです。なんだか、日本のお屠蘇を飲むのに似てますね。

 また、春節の時、蒙古族の若い人たちはゲームをします。最も代表的な春節ゲームは「指輪隠し」です。まず参加者は二つのチームに分かれます。そして相手チームに見られないないように密かに指輪をメンバーの中の一人の掌に隠します。そして誰が指輪を持っているのかを、相手のチームに当ててもらいます。おもしろいのは、両チームが歌を歌って自分の意見や予想を伝えることです。

 蒙古族は遊牧民族で、一年中、草原のあちこちを遊牧し、親友と集まるチャンスはめったにないそうです。だから一緒に集まって、思う存分遊べるのは、ナダムや春節の時だけだということです。春節は蒙古族の人々にとって、娯楽とそしてリラックスのひと時とも言えます。今、都会に住んでいる人々は生活の向上につれて、ほとんど電話やショートメールで新年の挨拶を伝えていますよね。でもそれは生活の便利さと言える一方、家族や親友が揃って新年を祝う春節の習慣がなんとなく薄くなったような気がします。しかし、今年の春節、那思瑪さんの家は両親を内モーコ自治区から北京へ迎え、とっても暖かい昔ながらの春節を満喫しました。

 また、人々はハーダと呼ばれる、ストールのような布を両手に持って新年の祝福を送りあいます。男性は空を代表する青いハーダ、女性は雪を代表する白いハーダを使います。「蒙古族の男性は空のような広い度胸、女性は雪のような純潔さを持っている」という意味です。  

 蒙古族にとって、食物は天の神様、大地、祖先からの賜り物です。春節のおせち料理を食べる時、最初の一口は天、地、祖先に捧げます。そして家の一番目立つところには「チンギスカン」の絵が飾られています。蒙古族にとって、チンギスカンは民族の英雄だけではなく、自民族の誇らしい祖先でもあり、自由と勇敢の代表でもあります。

 食事の後、蒙古族の男性は自慢のノドを披露し、『モーコ長調』という民謡を歌います。決まった歌詞はないものの、抑揚のある歌声は遠くへと響いていきます。

 今の時代では交通手段や人のコミュニケーションが便利になり、会いたければ、すぐ会えますし、連絡もとれます。それにもかかわらず、昔から伝えられてきた自分の民族の伝統を大切に守っている南思卓瑪さんご一家、本当に素晴らしかったです。このような民族行事を行うことによって、家族全員揃ってのコミュニケーションが出来たり、都市生活の煩わしさが一掃され、心が癒されるようですね。蒙古族の新春祝い、本当に賑やかなものですね。

 生活レベルの向上につれ、今、バレンタインデーやクリスマスなど欧米系の祝日は中国の都会生活者、特に若者にますます浸透してきた一方で、春節をはじめとする中国の伝統的祝日の雰囲気はだんだんと薄くなったように感じられます。外来文化を吸収して楽しむ前に、もう一度、改めて民族の文化や伝統を如何に大切にしていくか、と考える必要がありますね。自分は、何気なく当たり前のように思っている伝統文化は外国人やほかの民族から見れば、とっても魅力があるものかもしれませんね。(つづく)(「イキイキ中国」より)

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