中国の映画とは、同じ時期にたくさんやってます。映画といっても、インターネットだけで配信されるものがあります。普通の映画館で上映されず、インターネットのみで見ることができます。PCさえあれば好きなときに、いるでも見られるんですね。しかも無料。普通の映画ほど、資金はかかってないにも関らず、すごい人気なんです。一言で言うと、「懐かしき青春」ですね。この映画は、実はシリーズものの、短編映画です。(11度青春系列电影)「老男孩」というタイトルです。「同級生」など、若い時に同じ時間を過ごした人って特別ですね。
タイトルのとおり、二人の30代の男性が主人公です。同じ教室で青春を過ごした肖と王。二人も今はりっぱな大人。それぞれに仕事に励んでいます。肖は結婚式の司会者、王は美容師。仕事で、嫌なこともある。しかし、生きるためには、頑張らなくてはなりません。そんなある日、肖は、衝撃的なニュースを耳にします。それは、あの、マイケルジャクソンが亡くなったというニュース。音楽が好きだったマイケルジャクソンは、まさに肖にとって青春そのもの。王と仲良くなったきっかけも、マイケルジャクソンでした。王もマイケルの大ファン。マイケルの訃報に触発され、肖は、久しく連絡をとっていなかった王のもとへ行き、二人で歌のコンテストに出ることを決意します。コンテストで最年長の二人。場面は、二人が歌うマイケルの名曲「ビリー・ジーン」をきっかけに、現在から懐かしい青春へと戻っていきます。
懐かしい青春を語るインターネット映画、主に80年代生まれに人気です。主人公と同じぐらいの年齢ですね。でも、60年代から90年代まで、幅広い年齢層に人気です。ネットに作品が掲載された初日から30万のアクセスがあり、二日目には2倍の70万。毎日、80万ほど増えて、今では放映回数が6000万を超えました。青春時代の自分と、今のギャップですね。「こんなはずじゃなかったのに」という、主人公が吐露する思いと、映画で表現される学生の頃の思い出のシーンに涙する人も多いんですよ。すると、みな今の生活にややストレスを感じてるし、満足していないという気持ちがあるんでしょう。それほど、深刻ではなくても、「あの頃はよかったなあ」と思う気持ちは、誰でもありますよね。
映画の中には、共感するようなシーンがよく表現されているってことですね。先ほど、出てきたマイケルジャクソンもまさに世代共通の話題です。さらに挿入歌も、懐かしい名曲ばかりが揃っています。映画の中の小道具も、まさに青春の小道具。例えば、BP机(ポケベル)、纸拍画(手作りのトランプのような玩具)、桔子汽水(オレンジジュース)等。
日本の方にとっては、この映画を見て、70年代、80年代生まれの中国人がどんな青春を送ったのかがよくわかると思いますよ。日本にいる方は見るチャンスがなかなかないのが残念です。でも、もし中国人とお話する機会があったら、聞いてみるといいかもしれませんね。きっと盛り上がると思います。こうやって、時々昔のことを思い出すのも、いいかもしれません。(「イキイキ中国」より)
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