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北京の地下鉄事情

2010-12-14 11:56:33     cri    


























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 北京では、地下鉄はもう生活に欠かせない交通手段となっています。北京には、今、1号線、2号線、4号線、5号線、8号線、10号線、13号線、八通線の8つの路線があります。中でも4.5.8.10号線は、オリンピックを機にここ最近つくられたものです。かなりの急ピッチで建設がすすみました。北京市内には東西をつなぐ、一号線と環状線の2号線があったんですが、あらたに4路線ができて、移動がとっても便利になりました。

 北京の毎日の地下鉄移動数は400万人を超えます。数年前と比べて、乗る人が多くて大変です。通勤ラッシュは東京並みではないかと思います。新聞に掲載されたデータによると、毎日30分から一時間、地下鉄に乗る人は、およそ36%いるそうです。当初、地下鉄の運賃は距離によって計算されていたんですが、2007年に一律2元と、低価格になってからは人が増える一方ですね。また、新聞には一般市民の声としてこんなのがありましたよ。「地下鉄に乗る人はまるで犯人を追っている刑事のように先をあらそって乗る」それから「体と体が密着して、ほかの人の息が顔にかかるほどだ。」

 また、中国の人は地下鉄の乗り方にまだ慣れていないような気がします。乗るのはいいけど、降りられないんじゃないか、とみんな思っているので、入り口のところに人がかたまるんです。降りるときにも、自分から『降ります』と言わないと、道をあけませんね。乗ろうとすると、次の駅でおりる人が次々と前に出てきますし。みんな自分の居場所をみつけるのに必死なんですから。最近では、東京と同じように、人を押し込む係りの人もいるんですよ。車の渋滞も深刻ですが、地下鉄の込み具合も問題ですね。

 地下鉄が増えて、便利になったはずなのに、ますます状況がひどくなってきている気がします。今、地下鉄は市内中心部と郊外を結ぶように建設されています。今建設中の地下鉄もどんどん放射状に外へと伸びています。それで、中心部と郊外の境界線があいまいになってきているんです。交通の発達とともに、郊外にも商店や住宅エリアの開発もすすんでいます。とくに商店やショッピングモールもどんどん郊外にできていますね。郊外も生活するのに困らないほど発展してきましたし、中心部の不動産は高いので、みんな安さを求めて郊外へ目を向けています。地下鉄があれば中心部へも通勤できますから。それで、どんどん人が多くなっているというわけですね。街が急速に変化しているのに、人々も必死で対応しているんですね。ですから地下鉄の混雑が収まるのはまだまだ当分先ではないでしょうか。

 それから、北京市民の反応も見てみたいと思います。通勤ラッシュのひどさに辟易しているのは私ばかりではないようです。こんな記事をみつけました。地下鉄内でどんな問題を感じるかというものなんですが、およそ30%の人が通気の悪さを挙げています。ウィルス感染の問題もあって関心が高いようですね。他に腰痛や吐き気、めまいがすると、体の不調を訴える人も多いです。通気の悪さは感じます。これ、心理的なストレスの数値も高いです。50%の人が混雑に耐えられず、ストレスを感じているということです。専門家によると、混雑して通気の悪い環境にいると、人間は情緒不安になるし、血圧もあがるそうです。まさに都市化ならではのストレスですね。

 発展するのはいいですが、このように現代病や都市病といった新たな問題も出てきました。以前は、通勤に一時間もかけるなんて!といわれていましたが、通勤に1時間は許容範囲と考える人も多くなってきましたからね。だんだん生活に対する概念も変わっていくと思います。今後は北京市も主要な公共機関の分散や人口抑制などの措置で、新たな都市設計の対応が迫られています。発展はまだ、途中段階にあるので、臨機応変な対応が必要ですね。(「イキイキ中国」より)

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