国内の大手調査会社・CTR市場研究が7年連続で発表している年度広告モニタリング報告によると、2009年の中国広告市場への投資額は前年比13.5%増加し、5千億元の大台を突破して5075億1800万元に達するという大きな成果を上げた。CTRの田濤副総裁(副社長)によると、今年の中国広告市場は10%成長し、成長率は09年を下回る見込みだという。
広告投資の筆頭投資先であるテレビメディアは、成長率が15%に達して市場全体の平均水準を上回るとともに、他メディアの成長率をも上回った。
一方、金融危機の影響を受けて、平面メディアの伸びが鈍化し、特に不動産・交通関連の業界で伸びが鈍化した。国の関連政策や重大事件による販売への影響を受けて、屋外広告は減少が止まって増加に転じ、通年で9%の成長率を達成した。
業界別の広告量をみると、化粧品・浴室用品、商業・サービス業、食品、飲料品、薬品の5大業界で広告量が引き続き増加した。トップは引き続き化粧品・浴室用品業界だったが、増加率は前年を10%下回った。飲料品業界の増加率は52%で各業界のトップに立った。
ブランド別の広告量をみると、玉蘭油が5%減って2位に後退し、欧莱雅が65%増加して首位に立った。娃哈哈、康師傅は大々的なリニューアルを行い、昨年の飲料業界における広告量の1・2位を占めた。哈薬は6ブランドの入れ替えを行い、「カイ加シン」の広告を大量に流したため、増加率は1774%に達し、カイ加シンは「盖中盖」に変わって広告量の10位に名を連ねた。
田副総裁は「09年には中国経済が回復し、中国広告市場は予想を上回る好調さを示し、2010年の引き続いての高度成長に向けた基礎固めが行われた。だが広告をめぐる新たな政策の影響により、2010年の広告市場の発展には不確定要因が増えてもいる」と指摘し、今年の発展のキーワードとして「メディアの質」「広告の革新」「市場の移転」をあげた。(編集KS)
*カイ:「金偏」に「丐」
*シン:「金偏」に「辛」
「人民網日本語版」より
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