中国インターネット情報センターがこのほど発表した「2009年中国リアルタイム通信利用者の調査研究報告」によると、今年末時点で、国内のリアルタイム通信利用者は2億7700万人に上り、前年比23.7％増加する見込みです。うち携帯電話によるリアルタイム通信利用者は、全体の3分の1に当たる9141万人に上るとみられます。

　同調査によると、国内の利用者2億7700万人に占める青年層（20-29歳）の割合は40.2％に達し、人数は1億1100万人に上ります。この層はモバイル環境におけるリアルタイム通信の最大の利用者層でもあり、全体に占める割合は53.7％に達するということです。

　また、リアルタイム通信利用者が最も関心を寄せるのは安全性で、関連の口座番号を盗まれた、あるいは忘れたために遺失したことがあるという利用者は48.7％に達しました。同報告の分析によると、リアルタイム通信を利用して電子商取引やオンライン取引などを行う利用者がますます増加するのにともない、安全性の問題が早急に解決すべき課題になっているということです。

　こうした情況とは裏腹に、リアルタイム通信利用者の安全に対する意識は全体として低いです。同調査によると、利用者の74.2％がパスワードの変更を行っていないか、ごくまれに行う程度で、利用地点によってパスワードを切り替えている利用者はわずか4.8％でした。また、毎月変更している利用者は5.2％、毎週変更している利用者は1.9％にとどまりました。

　「人民網日本語版」より