中国人と日本人の違い
ーー買い物における感想
王 婉
同じアジアの国だけれど、中国人は世界のどこに行っても賢いとかよく言われる一方,日本人の方は礼儀を守るのが特徴です。今日は、外国での買い物の時の、両国の人々の振る舞いの相違について話してみたいと思います。
私が日本に交換留学生として生活した一年間、いろいろお世話になった日本のホストファミリーの一家が先日北京に旅行にきました。買い物の場所に彼らを案内して値引き交渉ができる所に行きました。そこで、ホストファミリーのお母さんは一着のコートを気に入りました。初めは598元だと言われ、お母さんは「高すぎ、100元だったらすぐ買う」と言いました。日本では値引きなんかできないみたいだから、日本の皆さんは中国に来てとても値引き交渉を楽しみます。お母さんも北京に来てそういう買い物方式を相当楽しんでるようでした。店員さんは「似合う」とか「美人」とかいっぱい褒めてあげても効きめがないみたいで、お母さんはほかの所に行こうとしました。店員さんは「200元でどう?」と私に通訳させました。お母さんは、こういうコートは日本では少なくとも8000円はすると考えて、躊躇したものの、中国は何でも安いからまだちょっと高いかなあと私に言い、やっぱり買いませんでした。店員さんの何人かはケチとかいっぱい悪口を言っていました。
それに比べて、中国人が外国で買い物の時は気前がいいです。多くの中国人は銀座とかの高級デパートに行くと、お金を使い果たすまでいっぱい買い物をします。特に北のほうの中国人は、家でお粥しか食べなくても、外国に行くと、一生懸命になって蓄えたお金をいっぱい使います。
こうした違いについて、単に日本人はケチだ、中国人は気前がいいとは言えません。習慣とか、考え方が違うからです。実は中国語には、貧しい家も富の路と書く「穷家富路」(中国語で読む)と言う言葉があります。家でいくら質素でも、外に行く時はいっぱいお金を用意するという意味です。また、中国人は面子をとても重視し、他人にあまく見られたくないから、高いものを買って存在感を見せたいのです。それに比べて日本人の方は、日本で値引き交渉はできないから、そういう習慣がある中国では、好奇心から試したいのでしょう。
これまではお客さんの方を比べました。今度は、店員さんを比較したいと思います。お母さんがずっと値引き交渉してた時、店員さんたちはまず、「値段のことは言わず、試着して見て」と言って、「美人」とか、「よく似合う」とか、「お買い得」とかいっぱい褒めました。そのコートは普通だと私は思ったけど、店員さんはいいことばっかり言ったのでした。しかしお母さんは買わずにとうとう行っちゃうと、店員さんの顔色が変わり、「けち」とか失礼な話をいっぱいしました。
それに対して、日本の店員さんはほとんどが可愛いお嬢さんで、「いらっしゃいませ」とか優しく言って、最初から最後まで親切な態度で、礼儀正しさを感じさせます。買わなくても「お疲れ様でした」とか「ありがとうございました」とか言われました。気持ちよくさせてくれます。気にいらなくても、店員さんが可愛いから、買わないとすまないと思って、最後は買ってしまったケースもたくさんあります。
こういう所を比べると、中国側のお客さんへのもてなし方式は親切ではないと外国人からよく言われます。でも私は、こういう店員さんはほんの一部で、大部分の中国の店員さんは優しいと思います。先ほどの店員さんはゲリラ戦をするみたいな態度をしていました。お客さんが気に入ったら値段を高くし、それほど気に入らない時は安くする、中国語で「敌进我退,敌退我追」、敵がやってくれば退き、敵が逃げれば追いかける、というわけです。もしかしたら賢いと自分で思っているかも知れないけど、実は愚かの極みです。お客さんは敵じゃない、神様とかよく言われるでしょう。そんな売り方ではお客さんに嫌われるしかないです。これから、日本人のように、優しくしなければならないと思ってます。
中国はまだ発展している所で、改善すべきとこはいろいろあります。日本人とは互いに信頼とか理解するほうがいいと思います。これからはもっともっと日本人とは互いに信頼しあい、いい所を見習って、理解しあうほうがいいと思います。
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