中国人と日本人の違い 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　李　確

　顔を見れば、中国人と日本人の違いがあまりないです。みんな黒い髪と黒い瞳があり、肌の色も同じです。また、日本文化は中国文化から大きくな影響を受けたので、日常の生活の中で、中国の漢字もよく使います。しかし、顔から見ても、文化から見ても、共通点が多い中国人と日本人ですが、実はいろいろなところに差異があります。私が一番気になるのは中国人と日本人の性格上の差異です。

　日本にいる時、日本人と付き合って、中国人と日本人の性格の違いをよく感じました。日本人は私の予想よりもっと細心でまじめです。中国人は細かくて煩雑な仕事が好きではなくて、おろそかにしやすいです。逆に、日本人はどんなに細かいことにも気を配ります。留学先の城西大学で勉強していた時、学校の先生から東京ドームで行なわれる野球の試合のチケットをもらいました。チケットの他にも封筒を頂戴しました。封筒の中には、水道橋駅から東京ドームまでの周りの地図と電車の時刻や乗り換え路線や運賃などを書いたプリントが入っておりました。チケットをもらったことだけでも感謝しているのに、そんな細かい所まで配慮してくれて、本当に感動しました。中国の先生の場合は、そこまでしないと思います。

　仕事ではなく、人と付き合うとき、日本人はよく相手の気持ちを考えて、相手の立場を考えて、迷惑をかけることをしたくないですから、時々本当の気持ちを直接に言い出すことをしません。中国人は何かを考えれば、自分の気持ちをちゃんと言います。そうすると、相手の気持ちを悪くさせるかもしれないけど、よく説明したら、納得してくれると思っています。

　たとえば、友たちが誘ってくれましたが、しかしもう約束がありました。友たちに断りたいですが、どう返事するでしょうか？中国人なら、「ごめん、今日はいけないです。」と言って、直接断ります。日本人は、「あの、すみません、今日は用事があるんですが。。。」と言って、はっきり言わないけど、相手もわかるようにします。断りながら、相手の気持ちを配慮するので、気まずい仲にはなりません。

　中国人は自分の気持ちを隠したくないし、好きとか嫌いとか、賛成とか反対とか、はっきり言います。広い範囲から問題を考えるので、細部をおろそかにしやすいです。日本人はとても細心ですが、自分のきもちを押さえているので、気持ちを表すのが苦手なようです。両方の性格にはいいところもあるし、悪いところもあります。だから、中国人の性格と日本人の性格、どちらがいいとか、悪いかとは思いません。これは、この二つの民族の性格の特徴であり、魅力でもあります。