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 福島県猪苗代町、強制連行された中国人被害者の慰霊式

2015-07-06 15:49:42     cri    

 第2次世界大戦中に中国から福島県猪苗代町に強制連行され、重労働を課せられた末、死亡した25人の中国人労働者を追悼するための慰霊式が5日午前、同町の「中国人殉難烈士慰霊碑」の前で行われました。

 慰霊式は厳かな雰囲気の中で行われ、日本駐在の程永華中国大使は猪苗代町長、福島日中友好協会の代表ら数十人と共に慰霊碑の前で、犠牲になった中国人労働者に哀悼の意を表しました。

 太平洋戦争の末期、約4万人の中国人労働者が日本各地に強制連行され、過酷な労働を強いられました。記録によりますと、6830人の中国人労働者が命を落としました。福島県沼倉や宮下水力発電所の建築工事で重労働に従事させられた人は約1000人で、このうち25人が亡くなりました。

 1970年10月末、「福島中国人殉難烈士慰霊碑」が落成しました。その後は毎年7月7日前後に、福島日中友好協会が欠かさずここで慰霊式を行っています。2006年の年初には、慰霊碑の管理と保存を強めるため、「中国人殉難烈士慰霊碑保存会」が福島県で発足しました。

 今年は慰霊式が終わった後、保存会発足10周年の記念行事も行われました。程大使は席上で行われた記念講演の中で、「強制連行された被害者の悲惨な体験は、近代、日本軍国主義が侵略戦争を起こし、中国などのアジア諸国の人民にもたらした深い災難の縮図そのものだ。日本軍国主義の侵略の歴史を正しく認識し、それを深く反省することは、日本が戦後、国際社会に戻り、アジアの隣国と友好関係を再構築し、それを発展させていく上で重要な前提と土台だ」と述べました。

 さらに「戦後70周年をきっかけに、日本はしかるべき政治的および道義上の責任を担い、強制連行を含めた歴史の懸案課題に真摯に向き合い、それを適切に対処し、実際の行動をもって戦争の被害国との和解実現に向けて誠意を見せていただきたい」と訴えました。(Yan、小山)国際・交流へ

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