中国の習近平国家主席は11日、ミンスクでベラルーシ国民議会共和国院（上院にあたる）のミャスニコーヴィチ議長と代表者院（下院にあたる）のアンドレイチェンコ議長と会談を行いました。

　習主席は「両国の立法機関の交流は、中国・ベラルーシの全面的戦略パートナーシップの重要な部分である。昨日、ルカシェンコ大統領と会談を行い、両国の伝統的な友好関係の強化、全面的戦略パートナーシップの深化について合意し、『中国・ベラルーシ友好協力条約』に調印し、両国国民の友好や、両国関係発展の目標、原則、方向を法的文書として定めた。両国の立法機関による条約の批准を期待している」と話しました。

　また「両国国民は第2次世界大戦中、ともにファシズムに対抗する戦争を行い、軍国主義の野蛮な侵略に抵抗しており、血をもって強固な友好関係を構築した。両国が2015年に関連の記念イベントを催す目的は第2次世界大戦の勝利という成果を守り、公正と正義を発揚することにある」と強調しました。

　一方で、ミャスニコーヴィチ議長とアンドレイチェンコ議長は、習主席のベラルーシ訪問に歓迎の意を表した上で「ベラルーシは中国が9月に中国人民抗日戦争すなわち世界反ファシズム戦争の勝利70周年記念イベントを行うことを支持する。両国がこういった記念イベントを行う目的は歴史を心に刻み、正義を発揚し、世界の平和を維持することにある」と話しました。（殷、小山）