中国新聞社の伝えたところによりますと、中国の習近平国家主席は16日、人民大会堂でハーバード大学のファウスト学長と会見しました。

　習主席はファウスト学長の来訪を歓迎し、閉幕したばかりの全人代会議と政治協商会議の様子をかいつまんで紹介しました。習主席はまた、「二つの百年」（2020年までにGDPと都市住民の1人当たりの所得を2010年の倍にし、小康社会を全面的に完成させること、21世紀中ごろまでに富強、民主、文明、調和の社会主義近代化国家を建設すること）という目標を打ち出しましたが、その実現に向け、中国は自国の実情に見合った持続可能な道を歩んでいく」と話しました。その上で、「中国は教育を常に優先的に発展させる戦略的地位に位置付けている。また、アメリカとの教育、科学技術協力も重視している。ハーバード大学は世界で名の知られた大学として、中国の教育界と科学技術界と長期にわたって協力関係を保っており、良い成果をあげている。両国の大学が交流と協力を深め、中米関係の発展により良く寄与していけるよう期待する」と話しました。

　ファウスト学長は、習主席の会見に謝意を表明した上で、「米中の教育交流と協力は両国の国民の理解を深め、両国関係を推し進めていく上で積極的な役割を果たした。ハーバード大学は中国と長期にわたる重要な協力関係を樹立しており、これからも中国の教育界と科学技術界との交流協力を強め、米中関係のさらなる発展に貢献していきたい」と述べました。（Yan、林）