日本の英字誌「ザ・ディプロマット」のウェブサイトが先月26日に「習近平、中国の夢の実現に未来図を描く」と題した記事を掲載し、「四つの全面」を分析しました。今回の内容は中国政府が単に経済成長を追及することから共産党の国家管理の改善を重視する方針へ転換し、スピードと発展のバランスを求めることを意味すると示しました。その上で、「四つの全面」は中国が新しい発展段階に入る行動マニュアルで、中国が全面的な発展に向かってまい進する目標を明らかにするものだと指摘しました。
米AP通信は、「四つの全面」について「伝統を引き継ぎ、新しい目標を制定した」ものだと総括しました。「中国の夢」から「四つの全面」を宣言したことで、中国共産党の厳格な党規に沿った全面的な管理プロセスを加速し、中国の国際社会での新しいイメージ作りをする狙いがあるとし、「四つの全面」は中国の発展と改革の方向性を定めたとしました。
ロイター通信は、「四つの全面」の基本的な意味を詳細に説明した上で、ここ一年、中国共産党が「虎もハエも共にたたく」ことはまさに「厳格な党規に沿った党内の全面的な管理」の具現化だと指摘しました。記事では、中国最高人民法院が先月26日に「人民法院改革の全面深化に関する意見」を公表したことにもふれ、中国政府が法治制度をより透明化する約束をしたとしました。
スペインのEFE通信は先月26日掲載の記事で、「四つの全面」の中の「厳格な党規に沿った党内の全面的な管理」は中国政府の腐敗取締りの決意を示すものだとしました。
シンガポールの中国語紙「聯合早報」は、「四つの全面」にはそれぞれの重点があるとして、「ややゆとりのある社会の全面構築」の重点は「全面」にあり、「経済などの改革の全面的な深化」の重点は「深化」で、「厳格な党規に沿った党内の全面的な管理」の重点は「厳格」にあり、厳格な党規に沿って政府役人を管理することを表すと分析しました。(ヒガシ、高橋敬) 国際・交流へ
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