中国で両会議、つまり全国人民代表大会と全国政治協商会議が開催されているこの時期に、海外では、外交活動における中国の大きな成果に対する評価や、「一帯一路」（シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード）の建設に対する賞賛がされ、さらに中国との協力の深化や共同の発展と繁栄に期待が示されています。

　ロシア科学院極東研究所のベルガー（Yakov Berger）高級研究員は「中国は経済、社会、文化などの分野において世界で注目される成果を挙げた。中国の国際的地位が著しく向上し、アジア太平洋経済協力会議（APEC）や、世界貿易機関（WHO）、新興5カ国（BRICS）、上海協力機構などの国際組織における地位が著しく向上し、世界平和の維持と世界経済の発展の促進の面でますます重要な役割を果たしている」と述べました。

　オーストラリアの著名な戦略家でオーストラリア国立大学のヒュー・ホワイト教授は「中国の政治的影響力の強化は日増しに強まる経済力によるものだ。中国は世界で最大の経済国の1つで、世界の政治や戦略に重要な影響を及ぼしている」と述べました。

　ミャンマー与党の機関紙「連邦新聞」のウー・ウィンティン編集長は「中国は、周辺諸国との善隣関係を外交活動のトップに位置づけるべきだ。隣国との間では問題が生じることは避けられないが、平和共存五原則に基づいて処理さえすれば、うまく対応できる。ミャンマーと中国の善隣関係は長く伝統があるので、両国関係の強化と発展は両国人民の共通の利益に合致する」と述べました。

　ケニアのシンクタンクのメンバーで、アフリカ民主と指導力研究員の責任者デニス・コーディ氏は「中国はこれまでの1年間、アフリカの平和と安全問題の解決のために重要な役割を果たしてきた」と評価しました。

　また、フランスの新聞「レコー」が、フランス国際関係研究所の中国問題専門家エリス・エクマン（Alice Ekman）氏の話として伝えたところによりますと、中国が打ち出した「一帯一路」の計画は多くの目標を持つ。中国企業がインフラ整備に参与することや中西部地域の発展を促し、ヨーロッパへ輸出する一層便利な鉄道幹線を設けると同時に、経済協力を通じて政治と安全の協力を促進することになるということです。（Mou）