中国の習近平国家主席は23日、人民大会堂でタイのプラユット首相と会談しました。

　習主席は席上、「先月、われわれはアジア太平洋経済協力会議（APEC）非公式首脳会議の開催期間中に会談を行った。この一ヶ月以来、両国の協力は新たな成果を生み、特に鉄道分野の協力で大きな進展を遂げた」と述べました。

　習主席はさらに、「来年は中国とタイの国交樹立40周年にあたり、われわれはともに祝賀イベントを催し、これまでの成果を受け継いだ上で、両国関係の今後のさらなる発展に向けて取り組むべきだ。双方は、お互いの重要な利益に関わる問題において相互理解と相互支持を堅持しなければならない。中国は引き続き、タイの政治の安定、経済の発展および民生の改善に向けた努力を尊重し、支持する。中国と東南アジア諸国連合（ASEAN）の協力において、中国とタイの協力は終始先頭に立っている。双方は鉄道や農業などの分野における協力を着実に推進し、先導し手本となり、地域の相互連結を牽引していくべきだ。われわれは、タイとともにアジア各国の互恵協力を深め、手を携えて中国とASEANの運命共同体を築いていきたい」と強調しました。

　プラユット首相は「タイは、中国が世界平和の維持と共同発展の促進で重要な役割を果たしていることを高く評価し、中国人民が一日も早く偉大な中国の夢を実現させることを心から願っている。改革と発展に力を入れているタイは、中国の成功経験から学び、タイと中国の関係をより緊密にしていきたい。双方が鉄道協力で結んだ協定は、タイの人々への最高の新年のプレゼントだ。タイは中国側による21世紀海上シルクロードの共同構築という提案に積極的に参加し、地域の相互連結を促進し、アジア太平洋自由貿易圏の構築という目標に向けて努力していきたい」と述べました。（洋、林）