北京APECの成果について、王毅外相は三つの面に現れているとし、「①アジア太平洋地区の今後の努力目標、つまり、未来に向けたパートナーシップの構築を確立したこと。②アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)構築のためのロードマップの採択。③アジア太平洋地域の相互連結(コネクティビティ)の青写真という一里塚的な文書の採択」だとまとめています。
王外相はまた、「北京APECはアジア太平洋の経済成長を支える新たな支えを確立し、アジア太平洋地域が世界経済における牽引的な地位を一層固めた上、一連のグローバルな課題における協力の新分野を切り開いた。とりわけ注目されているのは『APEC北京反腐敗宣言』で、各国は反腐敗協力の体制と場を生かし、協力と協調を強めていくことで合意した。開催国パートナー対話会では、習近平国家主席はシルクロード基金の設立、『一帯一路(陸と海上のシルクロード)』整備の加速を宣言したことで、『一帯一路』の世界からの注目度と賛同の度合いを大幅に向上させた」としています。
統計によりますと、APECリーダーズウィーク期間中、習主席は80回あまり二国間と多国間行事を行い、22人の元首や政府首脳と会談をしました。また、調印された二国間協力協定の数が70あまりに達しています。このうち、中米の合意した27項目からなる成果リスト、中ロの西線パイプラインに関する合意、中韓自由貿易協定、中日関係が改善に向けて重要な一歩を踏み出したなどの動きが特に注目されています。
王外相は中国の指導者による一連の外交活動は、中国とアジア太平洋主要国との二国間関係の新しい発展を促したと見ています。中でも、中米首脳会談の意義について、王外相は「昨年、両国の首脳が米での会談において、新型大国関係を共に作ることを確定した。今年はそれを踏まえて、この目標を推し進めていく上での主な方向を明らかにした。習主席からの6つの提案は米の積極的な回答を得ており、中米の新型大国関係の構築に新たな内容が付け加えられた」と述べています。(Yan、林)
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