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 <APEC>習主席、オバマ米大統領と会談 新型大国関係を強調

2014-11-12 10:22:37     cri    

 中国の習近平国家主席は11日夜北京で、アメリカのオバマ大統領と会談し、中米関係及び共に関心を寄せる重要な国際問題と地域問題について率直で突っ込んだ意見交換を行いました。

 習主席はオバマ大統領の今回の訪問が、中米の新型大国関係の構築を推進する重要な契機だとして、「今後も常に密接なコミュニケーションを保ち、事実そのものについて論ずるのではなく、根本的な問題について突っ込んだ交流を行う必要がある。このようにしてこそ、全面的な相互理解を増進し、相互信頼を増し、互いを尊重し、戦略的ミスを避けることができる。双方は実務的協力、とりわけ、建設的な協力を積極的に推進し、国際問題及び地域問題における意思疎通と協調を強め、地域と世界の平和・安定・繁栄を共に促進していくべきだ」と指摘しました。

 オバマ大統領は「米中は世界第1と第2の経済大国である。両国の国民はいずれも活力にあふれ、クリエイティブ精神が豊かである。両国の利益にも接点が多い。米中の協力強化は両国の国民と世界各国の人々に利益をもたらすものだ」と述べ、習主席と幅広い問題について適時意見交換し、米中の新型大国関係構築を推し進めていく姿勢を示しました。

 また、夕食会の席上で、両首脳は国政運営についても突っ込んだ交流を行いました。習主席はオバマ大統領に、中国の改革の全面的深化や法によって国を治めることの推進、与党の施政能力の強化などを説明した後、「今日の中国を理解し、未来の中国を予測するためには、中国の過去を知り、中国の文化を理解しなければならない。現代の中国人の思想や中国政府の国政運営の方策は、中国伝統文化のDNAを受け継いでいる。中国人民は昔から国家の独立、統一と尊厳を大切にしている。中国政府はこのような民意に順応し、国家の主権、安全と領土保全を断固として維持し、民族団結と社会の安定を守り、平和的発展の道を断固として歩み続けなければならない。中国とアメリカは国情が異なり、歴史文化、発展の道、発展の段階も異なることから、理解・尊重しあい、小異を残して大同につき、違いを認めつつ仲良く付き合うべきだ。両国は意見の相違の存在を避けがたいが、これは両国関係の主流ではない。両国政府は安定化させるスタビライザーの役割を果たし、意見の相違を適切に処理しなければならない」と述べました。

 オバマ大統領は、中国の事情及び中国政府と指導者らの国政運営理念をよりよく理解できたと示した上で、「アメリカは中国の改革開放を支持し、中国を抑制したり封じ込めたりする意志はなく、それはアメリカの国益にも合わない。アメリカ側は中国との率直なコミュニケーションと対話を通じて、相互理解を増進し、経験を学びあい、意見の相違を効果的にコントロールし、誤解や誤った判断を避けたい」と述べると共に、「中国はアメリカにとって協力のパートナーだ」と述べ、中国が国際問題において建設的な役割を発揮することを歓迎し、中国と交流と協力を強め、様々な世界的な課題に対応し、アジア太平洋と世界の平和と安全を共に促していく見解を示しました。

 夜が更けましたが、両首脳の談話は途切れることなく進みました。

 習主席は「中米国交樹立35年の歴史が立証しているように、良好な中米関係は両国国民の根本的な利益に合致するだけでなく、アジア太平洋と世界にとっても有利である。これは中米両国指導者が共に堅持してきた戦略的な共通認識である。現在、中米の新型大国関係の戦略的目標は明確である。しかし、我々はそれを概念に留まらせることにも、これまでの成果にも満足することができず、引き続き前進していかなければならない。我々は戦略的立場と長期的観点から、『滴り積もりて淵となる』、『塵も積もれば山となる』精神をもって、中米の新型大国関係の構築を絶えず推進していかなければならない」と強調しました。

 オバマ大統領も中国側と共に努力して取り組む考えを示しました。

 両首脳は12日も引き続き会談を行い、さらなる意見交換を行うことになっています。(ZHL、林)

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