中国外務省の洪磊報道官は30日の定例記者会見で、「中国は、アメリカのオバマ大統領がアジア太平洋経済協力会議（APEC）非公式首脳会議に出席し、中国を訪問することを歓迎する。これをきっかけに、中米双方が戦略的な相互信頼を一層深め、戦略的な懸念をなくし、中米新型大国関係のさらなる発展を推し進めていくよう希望する」と表明しました。

　洪報道官は、「訪問期間中、習近平国家主席とオバマ大統領は、中米新型大国関係のさらなる推進および双方が共に関心を寄せる国際と地域問題について意見交換を行う。その中には、経済貿易分野における実務的な協力や人的交流だけではなく、エボラ出血熱やテロリズムによる脅威、気候変動などの国際問題における双方の協力内容も含まれている」と明からにしました。

　テロ取締り問題について、洪報道官は中国側の立場を改めて強調し、さらに「中国はあらゆる形のテロリズムに反対し、テロ取締り分野において国際社会と協力を行いたい。中国は相互尊重、平等協力という原則に則って、アメリカ側とテロ取締り問題について交流と協力を強化したい。『東トルキスタン』テロ勢力への取締りは国際テロ取り締まり活動の重要な一部分である。これについて、中国は、国際社会からの支持と協力を求めたい」との考えを示しました。（洋、kokusei）