中国外務省の王毅外相は29日、外務省主催の第10回「藍庁フォーラム」で「北京APEC、中国は準備万端」をテーマとした基調演説を行いました。同フォーラムには、各国大使や国際組織の駐在代表、ビジネス界の代表、国内外の専門家およびマスコミ関係者など計約300人が出席しました。

　王外相は「北京でまもなく行われるアジア太平洋経済協力会議（APEC）の第22回非公式首脳会議では、習近平国家主席とAPECに参加する国と地域の首脳や代表らは、共にAPECの未来について討議し、アジア太平洋の発展について対話する。今年はAPEC設立25周年の年である。（2001年の上海開催から）13年経って中国で再び行われるAPECには多くの期待が寄せられている。各方面は今年のAPECで地域一体化の面で着実な進展が得られることを期待し、アジアが引き続き世界経済の回復と成長をリードすることに期待し、中国がAPECの発展とアジア太平洋の振興に貢献できることを期待している。中国はホスト国として、民主と透明性を充分に発揮し、積極的に中国の声を発信し、中国の提案を出し、中国の知恵によって貢献する」と述べました。

　王外相は「会議では、『未来に向けたアジア太平洋パートナー関係の共同建設』を今年のテーマに据え、地域経済一体化の推進、革新的な経済発展の促進と改革と成長、全方位的なインフラ開発と相互協力建設の強化、を3つの重要議題とする」と発表しました。

　王外相は「北京APECのカウントダウンは既に始まっている。中国も北京も準備万端だ。北京APECでは、実り豊かなな成果を得るだけでなく、アジア太平洋地域の協力と世界の経済発展の歴史に1ページを残すことになるだろう。北京APECの成功を祈っている」と話しました。

　また、王外相は基調演説後に国内外の記者の質問に答えました。（劉叡、小山）