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 習主席とプーチン露大統領が会談

2014-05-20 20:36:12     cri    
 中国の習近平国家主席は20日、上海で、ロシアのプーチン大統領と会談しました。両国の元首は中露関係や重大な国際問題と地域問題について意見を交換し、合意に達しました。

 会談で、習主席は「この1年間、私とプーチン大統領は数回にわたる会談をはじめ、面会や電話、書簡を交わしてきた。私たちは密接に対話し、相互信頼を基にした率直な交流で、両国関係のハイレベルな発展と、各分野における不断の協力拡大を推進している。今年2月にソチで会談し、中露関係発展の次期計画を手配し、今年の両国関係発展の良いスタートを切った。その後も、両国の関係部門が積極的に実現し、進展を遂げている」と述べたうえで、「中露両国は友好の善隣で、世界の舞台では重要な力を持つ。中露全面的戦略協力パートナー関係の更なる発展は、国際社会の公平と正義を促進し、世界の平和発展を守るためにも必要とされるもので、両国の共同発展と繁栄に欠かせないものである。また、世界で多極化する発展にとって必然的な選択である」と強調しました。

 また、習主席は「中露間の協力は全方位的なものである。2015年までに、双方の貿易額を1000億ドルとする目標を実現するために両国は、より頑張らなければならない。中露の実務協力は、量的な増加だけでなく、質的な飛躍を重視しなければならない。中露投資協力委員会やハイレベル特別グループなどの設立を通じ、経済貿易や投資、エネルギー、ハイテク、航空、インフラ建設、国民生活などの分野において、戦略的プロジェクト協力を推進していく」と語りました。

 来年は世界反ファシズム戦争、及び中国人民抗日戦争勝利70周年を迎えるにあたり、習主席は「記念活動を行うことでプーチン大統領と合意した。世界各国の人民と共に、第二次世界大戦の勝利の成果と、戦後の国際秩序を守り、ファシズムと軍国主義による野蛮な侵略という悲劇が再び起きることを絶対に許さない。国連常任理事国として中露両国は、世界や地域の平和、安全、安定において重大な責任を負っている。双方は国連やG20、上海協力機構、アジア太平洋経済協力会議、ブリックス、アジア信頼醸成措置会議首脳会合などの枠組みでの協力を強化するとともに、国連が国際問題において、核心的な役割を果たすことを断固支持していく」との考えを示しました。

 これに対して、プーチン大統領は「露中関係は、全面的で急速に発展する新たな段階に入った。両国政府の協力システムは、効率的に進められ、立法機構や軍隊、地方間の往来も頻繁に行われているほか、経済貿易と対外の投資状況も良く、その他の分野における交流や協力も成果を挙げている。ロシアは、積極的に石油ガスや原子力エネルギー、電力、高速鉄道、大型航空機、金融などの協力プロジェクトを推進し、中国への石油ガス輸出を増やしていきたい。また、ロシアは、シルクロード経済圏の構築を支持し、交通などのインフラ施設の建設を促進し、ロシアの極東地域での開発に中国が参加することを歓迎する」とし、両軍の協力を強化する考えも示しました。

 双方はウクライナ情勢や朝鮮半島情勢などについても意見を交わしました。会談後、両国の元首は「中露全面的戦略協力パートナー関係の新段階に関する共同声明」に調印したほか、エネルギーや電力、航空、通信、地方などに関する協力文書の調印に立ち会いました。(Katsu、山下)

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