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中国人民対外友好協会成立60周年の記念大会が15日、北京市の人民大会堂で開かれ、習近平国家主席をはじめ、中国駐在外国友好組織の代表や外国要人ら約800人が出席しました。
大会で習主席が演説し、「民間外交は、心を以て人々に暖かさをもたらし、感情を以て人々を感動させ、中国と外国の人民との距離を近づけなければならない。中華民族の血の中には他人を侵略し、世界に覇を唱える遺伝子はない。中国人民は『国が強くなれば必ず覇を唱える(国強必覇)』の論理を受け入れない。世界各国の人民と睦まじく付き合い、調和して発展し、共に平和を維持したい」と述べました。
習主席は、人民友好が世界の平和と発展で果たしている役割を高く評価し、「人民友好は、世界の平和と発展を促進する基盤となる力である。相互信頼と平等は、協力を展開し、互利互恵を実現する前提条件である。各国人民は友好の理念を持ってこそ、平和と発展という共同の願いを実現できる」と述べました。
中国人民対外友好協会は、新中国の外交のために独特の役割を果たして来ました。中日国交正常化の前、同協会は日本各界の友好団体や人々の訪中を数多く招きました。有名な松山バレエ団は招待に応じ、何度も中国を訪問しました。今回も松山バレエ団は、鳩山由紀夫元首相と共に、記念大会に参加しました。
鳩山由紀夫元首相は「今日の世界では、様々な紛争がいまだ続き、局地的に戦争が頻発している。しかし、武力と軍隊によって問題を根本的に解決できないことをはっきりと認識しなければならない。紛争を根本的に解決するには、心を開くことから始めるべきだ」と述べました。
中国人民対外友好協会は1954年5月3日に設立され、民間の外交事業を携わる全国的な団体です。現在、世界157カ国、約500社の民間団体や機関と友好協力関係を結んでいます。(玉華、山下)
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