中国の李克強首相は17日、中南海紫光閣で、中国を訪問中のアメリカのニューズ・コーポレーション（News Corp）のCEOを務めるロバート・トムソン氏と会見しました。

　李首相は中国の経済情勢をトムソン氏に説明し「去年、国内と国際の各種のチャレンジに直面し、中国政府は安定の中で成長を求め、構造調整の実施や改革促進の方針を堅持し、経済と社会の発展の予期目標を実現させた。今年第1四半期、中国の国民経済の局面は安定していて、全体的に良好であり、経済運行は合理的なレベルに保っている」と述べました。

　また李首相は「中国のような大きい経済体で7.5％の高い成長率を保つのは容易なことではないが、中国経済が持続的によい方向に向かって進むようにする条件がある。我々は改革を全面的に深め、新ラウンドの対外開放を推し進めるとともに、引き続き政府機構の簡素化を推進し、市場の活力と社会の創造力をいっそう呼び起こし、中国経済の持続的、健全な発展を促進していく。国際メディアが中国を全面的、客観的に報道し、中国と外国の相互理解と友好協力を促進するために積極的な役割を果たすよう期待する」と述べました。

　トムソン氏は、「ニューズ・コーポレーションは中国の経済発展のプロセスに非常に注目し、中国報道を重視している。世界と中国の相互理解と協力を強めるために積極的な努力を払いたい」と述べました。（玉華、吉野）