アメリカのオバマ大統領はオランダのハーグで開催された核セキュリティサミット後の記者会見で、「ロシア側が独断専行を続けるならば、欧米諸国の対ロシア制裁はエネルギー、金融、兵器、貿易分野に及ぶだろう」と述べました。これに対しロシア側は欧米諸国の制裁を恐れないとの立場を表明しました。

　ロシアのメドベージェフ首相は25日、ロシアの革新分野の代表らと話し合った際、「いかなる制裁もロシアで業務を開拓しようとする企業を追い払うことはできず、ロシアは海外の石油・天然ガス会社と協力を保つ」との考えを表しました。ロシアのリカチェフ経済発展次官は「アメリカとEUがロシアに厳しい制裁を実施すれば、世界のマクロ経済指数に影響を及ぼすことになる。真っ先に衝撃を受けるのはEUだ」と指摘しました。ロシアの専門家は「いかなる制裁もロシアの国防工業体系、および世界兵器市場におけるロシアの地位に影響を及ぼすことはできない」としています。 （hj　吉野）国際・交流へ