中国の廖力強ベルギー駐在大使は25日、ベルギーの主要フランス語新聞「ラ・リーブル・ベルジック」に文章を発表し、「もし、安倍首相が、南京大虐殺犠牲者の子孫の視点に立つなら、靖国神社を参拝することはない」と指摘しています。
廖力強大使は文章の中で、「2013年末、日本の安倍晋三首相は第2次世界大戦のA級戦犯が合祀されている靖国神社を参拝した。この許すことのできない行為は、中国人民に第2次世界大戦期間中、日本が中国を侵略した痛ましい歴史に対する思いを再び巻き起こすだけでなく、中国人民に日本軍国主義勢力の再度の台頭に対する高度な警戒感を引き起こした」としています。
また、「靖国神社は、日本軍国主義が対外侵略戦争を起こす際の精神的な道具とシンボルである。第2次世界大戦のA級戦犯を合祀しているが、この戦犯は東方のナチスだ。しかし、安倍首相はA級戦犯は日本国内で犯罪者ではないと何度も述べた。立場を変えて、もし日本の指導者が南京大虐殺犠牲者の子孫の視点に立つなら、日本が強制連行した『慰安婦』と労働者の家族の視点に立つなら、日本の生体細菌実験「731部隊」の犠牲者の子孫の視点に立つなら、靖国神社を参拝することはなく、靖国神社参拝で中韓両国民の感情を傷つける意図はないというでたらめな発言もない」と指摘しています。
更に、廖大使は、「歴史を直視し、歴史を鑑として未来に向かって、初めてアジア近隣国との関係を改善できる。日本の指導者がもし独断専行するなら、アジアを害し、世界を害し、日本自身さえ害する危険な方向へと日本を突き進ませることになる」としています。(玉華、高橋)
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