中国外務省の華春瑩報道官は28日北京で、「シリア政府は『化学兵器禁止条約』に従って、化学兵器禁止機関執行理事会が決めた期間内に化学兵器廃棄計画の原案を提出したが、中国はこれを歓迎する」との姿勢を示しました。

　化学兵器禁止機関が27日発表した声明によりますと、シリア政府は24日同機関に化学兵器廃棄計画の原案を提出しました。執行理事会はそれをもとに系統的かつ全面的で、査察可能なシリア化学兵器の廃棄計画を立てるということです。

　これについて、華報道官は28日北京で開かれた定例記者会見で、「シリア政府のこの行動は、シリア化学兵器問題の解決推進に向けて、さらに一歩前進したものだ」と評価した上で、「中国はシリア化学兵器の廃棄と査察における化学兵器禁止機関の積極的な働きかけを支持すると共に、シリア化学兵器の廃棄を目指す査察活動や執行理事会の関連討議に積極的に参加し、執行理事会の決定を着実に実行していきたい」との考えを示しました。（ZHL、大野）国際・交流へ