9月3日は抗日戦争勝利記念日です。9月3日付けの『人民日報』は文章を掲載し、次のように述べています。
中国人民は日本侵略者を打ち負かし、世界反ファシズム戦争のために巨大な貢献をしました。中国の抗日戦争がなければ、世界反ファシズム戦争の勝利はありません。
1945年9月2日に、日本政府の代表は東京湾に停泊する米軍の戦艦ミズーリ号艦上で降伏文書に署名しました。これは日本侵略者の徹底的な失敗を宣告し、中国人民の抗日戦争及び世界反ファシズム戦争の最終的な勝利を示しています。
その苦難に満ちた歴史を振り返って、我々は、当年日本侵略者が中国で燃やしたり、虐殺したり、強奪したり、略奪したりして、悪の限りを尽くし、世界をびっくりさせる重い罪を侵し、中華民族に深く重い災難をもたらしたことを忘れることができません。我々はまた、その他のアジア諸国人民もその戦争の中で日本軍国主義の被害を受けたことをも忘れることができません。
中華民族はその戦争の中でとてつもない大きな犠牲を払い、この百年来中国人民が外敵の侵略に反抗し、民族解放の完全な勝利を初めて勝ち取り、民族の覚醒、団結、進歩の巨大な力を示しました。この戦争の勝利は中華民族の発展と世界文明の進歩にとっていずれも重要で深い意義を持っています。
この日を記念するのは歴史をよく銘記し、平和を維持するためです。中国人民は日本侵略者を打ち負かし、世界の反ファシズム戦争のために大きな貢献をしました。中国の抗日戦争がなければ、世界反ファシズム戦争の勝利はありません。アメリカのフランクリン・ルーズベルト元大統領は、「もし中国がなければ、もし中国がたたきつぶされたら、どれほどの師団の日本兵がその他のところに移動されて作戦に加わることができるのかと思うとわかるだろう。これらの日本兵は直ちにオーストラリアを攻め落とし、インドを攻め落とすことができる。中国の勇敢な抵抗はアメリカを含む全ての自由を愛する民族の最高の栄誉を得た」と評価しました。
ここ数年、ますます多くの歴史学者は中国の抗日戦争の歴史に注目し、それを研究するようになっています。日本国立山口大学の纐纈厚副学長は、「日本が中国戦線に投入した兵力はアメリカを敵手とする太平洋戦線に投入した兵力を遙かに超えた。軍費の面でも、中国戦線の方が多い。即ち、日本の軍事力と国力は主に中国の抗日戦争の中でほとんど消耗されたのだ」と述べています。また、オックスフォード大学の現代中国史・政治学教授のラナ・ミッター氏は著書「中国抗日八年」の中で、「中国がくじけずに日本に抵抗したため、日本軍が百万人に上る軍隊を中国戦場に派遣せざるを得なかった。この数字は、英軍と米軍と戦う日本軍の総人数よりも多い。中国の持久戦は日本陸軍の主力部隊をひきつけ、第2次世界大戦の中で重要な役目を果たした」としています。
現在、日本の政治右翼化の加速に伴い、一部の政治屋と右翼勢力はその侵略の歴史を公然と否定し、軍国主義をほしいままに美化し、昔の戦犯をほめたたえています。歴史の正義と良知に背いたこれらの行為は国際社会の強い憂慮と警戒を引き起こさずにはいられません。自国の侵略の歴史を正しく認識し、取り扱い、平和発展の道を歩んでこそ、日本は恒久的な繁栄と発展を実現でき、アジア諸国と共に互いに仲睦まじくつきあい、共同発展の明るい見通しを迎えることができます。日本はその侵略戦争を発動した歴史を覆すことができないし、また戦後の国際秩序を挑発しようとする日本の企みも決して実現することができません。
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