台湾渉外事務部門の責任者である林永楽氏は8日夜、台湾漁船「広大興28号」事件に関する記者会見で、関連決議及び馬英九氏の指示に基づき、台湾はこの日からフィリピンに対する11項目の制裁措置を解除することを発表しました。

　事件へのフィリピン当局の態度に不満を表すため、台湾側は5月15日から2回にわたり11項目の制裁措置を実施しました。台湾労働部門の関係者は、「フィリピン人労働者の新規受け入れの停止などで、合計14000人以上の労働者に影響を及ぼした」と話しました。

　8日午前、フィリピンのアキノ大統領が派遣したべレス特使が台湾の屏東に到着し、「広大興28号」事件の被害者である洪石成氏の家族らへ正式に謝罪しました。被害者の娘である洪慈綪さんは、「誠意を示すのが遅く、100パーセント満足しているわけではない。しかし、事件発生から3ヵ月後にやっと円満解決に至った」と話しました。（劉叡、高橋）