新華社通信によりますと、中国台湾当局指導者の馬英九氏は10日午前「中国台湾側はフィリピン公務船が台湾屏東県の漁民1人を射殺したことの責任などを追及し、フィリピン政府にこの事件の正式な謝罪を求め、犯人を逮捕し、賠償するようにすでに要求した」と強調しました。一方、フィリピン海岸警備隊は10日午前、声明を発表し、9日に中国台湾漁船を銃撃したのは、フィリピン海岸警備隊巡視船だと明らかにしました。

　中国台湾当局対外事務主務部門の責任者・石定氏はこの日、白熙礼フィリピン台湾駐在代表と会見を約束しました。その後、白熙礼代表は「この事件は悲劇だ」とした上で、亡くなった漁民の遺族に謝罪と慰問の意を表しました。フィリピンの法執行機関は、台湾の司法機関と共にこの事件の合同調査を行いたいとの考えを示した上で、「確実に違法行為があれば、フィリピン側は法に基づいて処理する」と述べました。（hj　高橋）国際・交流へ