中国漁船1隻が8日夜、フィリピン西南部のトゥバタハ岩礁で座礁し、乗組員12人が密漁の疑いで逮捕され、漁船が押収されました。フィリピンのメディアによりますと、当局はすでに12人を違法操業の罪で起訴しましたが、サンゴの破壊や公園管理者への贈賄、爆発物の積載など、その他の罪でも起訴することを検討しているということです。起訴された中国の漁民は最長で１２年の禁固及び最高３０万米ドルの罰金を言い渡される可能性があると報じられています。

　これに対して、中国外務省の洪磊報道官は定例の記者会見で、「フィリピンに公正かつ適切な処理、また漁民の安全と合法権益を守るよう求めている」と述べました。

　洪磊報道官はまた、「中国政府は一貫して外洋に出ている漁民の安全と合法権益の確保を重要視し、同時に法に基づいた操業を行うよう求めている」と述べました。

　中国漁民の逮捕、起訴を受けて、中国外務省は在フィリピン中国大使館に対して事実確認を指示しました。大使館を通じてフィリピン側に公正かつ適切に処理し、中国漁民の安全と合法権益を確保すると共に有効な措置をとるよう求めました。大使館の担当者が現地に向かい、漁民らに面会しています。（ooeiei、中原）国際・交流へ