中国政府は16日、「中国武力の多様化運用」と題する白書を発表し、初めて陸、海、空軍の兵種人数を公開したことで、軍事的な透明度がいっそう高まりました。

　中国政府は1998年から国防白書を発表していますが、8回目の今回、初めてテーマ設定して発表しました。白書は中国の武力運用に関する基本政策や原則を系統的に示したほか、武力の多様化運用に関するここ数年の任務や実践の状況について紹介しました。

　また、初めて陸軍機動作戦部隊の人数と集団軍の番号、海軍と空軍の人数を発表しました。このほか白書は初めてテーマ別に、中国軍による「海洋権益の擁護」や「海外利益の擁護」といった使命について系統的に明らかにしました。

　白書はさらに、「中国は断固として独立自主の平和外交政策や防御的な国防政策を堅持し、いかなる形の覇権主義や強権主義にも反対する。他国の内政に干渉せず、永遠に覇権を争わず、永遠に覇権を唱えず、永遠に軍拡をしない。信頼、互恵、平等、協業の新しい安全保障理念を提唱し、綜合安全、共同安全、協力安全の実現を目指して努力していく」と指摘しました。（04/16　Lin、大野）