中国海軍の艦艇が海上自衛隊護衛艦に射撃用の火器管制レーダーを照射したとの日本政府の発表に対して、中国国防省報道事務局は7日夜、「事実と違う」と否定しました。
中国国防省報道事務局によりますと、1月19日午後4時ごろ、中国海軍の護衛艦が東海の関係海域で恒例の訓練を行った際、日本の自衛隊ヘリの接近に気付いたということです。中国護衛艦のレーダーは正常な観察警戒の状態を保持し、火器管制レーダーを照射することはしませんでした。また、1月30日午前9時ごろ、中国海軍の艦艇が同じ海域で訓練をしていた際、日本の駆逐艦「夕立」が近距離で追跡や監視することに気付いたが、そのときも火器管制レーダーを照射することはしませんでした。
国防省報道事務局は「ここ数年、日本の艦艇や戦闘機は中国の海軍艦艇を長時間、近距離で追跡、監視している。これは中日における海と空の安全問題を引き起こす根源である。これについて、中国は数回にわたり日本側に交渉を提案した」とした上で、「このほど、日本は、中国軍の正常な訓練活動を歪曲した不実な発言を広めている。今回、中国が事実を調査する前に、日本側は一方的にメディアに虚偽の情報を伝えた。日本政府の高官は無責任な発表をし、『中国脅威論』を煽り、緊迫した雰囲気を作り上げ、世論を間違った方向に導いた。このような動きには警戒し、配慮すべきだ」と強調しました。また、「中国は、日本が確実で効率のある措置を講じ、東海情勢を緊迫させる行為を止め、責任感のない発言をこれ以上しないことを希望する」との考えを示しました。(Katsu、山下)
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