中国を訪問している日本の鳩山由紀夫元首相は、釣魚島の主権を巡って争いがあることを認めるとともに、「南京大虐殺記念館」を訪れ、謝罪しました。鳩山元首相の一連の行動は、広く注目されています。
17日、旧日本軍による南京大虐殺をテーマとする、南京市の「南京大虐殺記念館」を訪れた鳩山由紀夫元首相は、献花の後、平和のシンボルとされるイチョウの木を植えました。鳩山元首相は、中日関係について「未来に向け、友好交流と協力の状態に戻るべきだ」と強調しました。「鳩山元首相の姿勢は、勇気ある正義の行動で、日本の民衆とりわけ若者が正しい姿勢で歴史問題に向き合うには、良い手本になった」と評価されています。
17日午前9時半、鳩山元首相一行は記念館を訪れ、まず広場で手を合わせて被害者に黙祷を捧げました。その後、展示室に入り、1時間をかけて、南京大虐殺の資料を視察しました。
解説に立ち会った朱成山官長は「鳩山元首相は非常にまじめに聞いてくださいました。時には詳しい事について尋ねたりしました。そして、歴史的悲劇は繰り返されてはいけないと述べた上で、当時の日本によるこのような残虐行為に、『お詫びする』と示しました」と述べました。
また、鳩山元首相は「友愛和平」の書を書き、自分の名を一文字変えて「鳩山友紀夫」と署名しました。さらに、平和広場に、平和を象徴するイチョウの木を植え、銀杏の花が咲く季節にまた尋ねると、朱官長と約束しました。
また、鳩山元首相は江蘇省の責任者とも話し合い「こういう時期だからこそ、北京や南京を訪れさせていただいています。日本の政治家の中でも、いろんな考え方を持っているということを、中国の皆さんにもご理解をいただきたいです。改めて私たち日本人として、かつて日本の兵士が南京の人々、特に民間の方々、あるいは捕虜の方々などに、大変惨いことをして、多くの方の命を奪ったことに、お詫びを申し上げたいと思います」と述べました。
鳩山首相の中国訪問と一連の行動について、清華大学当代国際関係研究員の劉江永副院長は「鳩山氏が元首相として中国を訪問することは、中日関係の改善を積極的に推し進め、両国の民族感情と和解を促そうという意欲が示されています。これは非常に勇気のある正義の行動です。特に、南京大虐殺記念館で弔ったことは、日本の民衆、とりわけ若者がいかにして歴史問題を正しく認識し、向かうべきかという面で、良い手本になると思っています」と、評価しています。(朱丹陽 志摩)
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