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 チベット族の焼身自殺の煽動を法に基づき処罰する

2012-12-11 10:04:53     cri    

 9日付報道によると、四川省警察当局はダライ(ダライ・ラマ14世)一味が組織、画策した一連の焼身自殺煽動、教唆、脅迫殺人事件の検挙に成功し、容疑者2人を逮捕した。自白と取り調べによると、容疑者は2009年以降、ダライ一味の指令を受けて、煽動、教唆、脅迫によって罪のない8人を相次いで焼身自殺に追い込み、うち3人を死亡させた。最近チベット族居住区で起きている焼身自殺事件を法に基づき処理し、社会の安定を守るため、最高人民法院(最高裁判所)、最高人民検察院、公安部(公安省)は「チベット族居住区焼身自殺事件の法に基づく処理に関する意見」を通達。他者の焼身自殺を煽動する行為を故意殺人罪と定めた。(文:熊坤新・中央民族大学教授。環球時報掲載)

 焼身自殺を背後で指図しているのが、それが自らを利する者である可能性が高いことは疑うべくもない。ダライは一貫して宗教の仮面をかぶり、自らの政治的野心を実現する機会をうかがい続けている。チベット仏教には「人身難得」という言葉がある。命を大切にし、命を愛するということだ。これはチベット仏教の最も根本的な思想だ。仏教の戒律は各流派で異なるが、戒律がどれほどあろうとも、最大の戒律はいずれも「不殺生戒」だ。人間の命だけでなく、動物や草木の命さえ軽々しく傷つけてはならない。ダライはチベット仏教では観音菩薩の生まれ変わり、慈悲の化身と見なされている。それなのに他者をそそのかして焼身という残酷な方法で自殺させるとは、チベット仏教の名を汚し、冒涜するものだ。

 チベット族居住区の焼身自殺事件で自殺を図った者のほとんどは10代から20代前半の若者だ。ダライはこうした若者の純真さと無知を利用しているのだ。ここ何年か、社会経験の乏しい若いチベット族住民や僧侶は命を大切にする考えを欠き、「スターを追う」衝動にも駆られている。彼らの価値観はまだ完成されておらず、若者特有の気力と恐れ知らずの「犠牲」衝動を備えている。ダライは自らの「宗教の光輪」を利用して、政治的野心を若者の身に歪んだ形で植え付け、ミスリードして他者の命を自らの欲望のために犠牲にしている。これは非人道的であり、非常に反宗教的でもある。

 12月10日はダライのノーベル平和賞受賞記念日だ。字面では「平和賞」は世界平和を訴えており、命に希望を与えるためのものだ。ダライの行動はノーベル平和賞を辱め、皮肉るものだ。ダライは「ノーベル平和賞受賞者」「チベット仏教の精神的指導者」の立場で、しょっちゅう西側各国首脳とこそこそと会見している。そしてダライがチベット族住民に焼身自殺をそそのかした後の、こうした西側諸国首脳の画一的な反応も、彼らが一貫して追い求めている「平和」に対する逆の諷刺であり、ダライと西側首脳が歩調を揃えているのは価値観の方向性が同じだからでは決してなく、政治的に相互利用するためであることを物語っている。

 焼身自殺を止めさせる最も効果的な方法は、ダライが出てきて焼身自殺は教義に違反すると説明することだ。ダライが焼身自殺に対して曖昧な姿勢を取り続けているのは、形を変えた放任であり奨励だ。フランスメディアの報道によると、ダライは焼身自殺事件を「公平、正義、自由を求めて得られぬ人々が絶望の中でとった行動」と形容した。ダライは「道に殉じた者」という焼身自殺者の悲劇のイメージをつくりだし、焼身自殺を「平和的非暴力闘争の最高の形式」に仕立て上げて、世界、特に西側の同情を得ようとしているのだ。

 宗教過激派による近年の自殺式襲撃は、多くの国々に不安を激しい怒りを引き起こしている。ダライがチベット族を惑わしている焼身自殺は自殺式襲撃と同じではないが、同様に無辜の命に塗炭の苦しみを与え、他者の命を代償に個人的目的を達成しようとするものだ。この道を歩み続けるのなら、ダライは邪教を世に送り出す可能性が高い。

 中国政府が今回、他者の焼身自殺を煽動、幇助した者の刑事責任を故意殺人罪として法に基づき追及する方針を明確にしたことは、実に痛快だ。チベット族居住区の民族問題は中国にとって敏感な問題だが、これは決してチベット族居住区が中国の憲法や法律が及ばぬ地域であることを意味しない。中国の法律に違反し、中国公民の生命と財産の安全を侵害しさえすれば、いずれも中国の法律によって解決すべきだ。政府は法的手段に加え、焼身自殺が仏教の教義に背くことを国内の高僧に宣伝させることもできる。社会は映画などの形で仏教の発展の歴史と教義を説明し、チベット族居住区の一部の若者の誤った考えを変えさせることもできる。(編集NA)

 「人民網日本語版」2012年12月11日より

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