日本当局がいわゆる「サンフランシスコ平和条約」に基づいて釣魚島主権を主張することについて、中国外務省の華春エイ報道官は22日北京で「これは法理上でまったく成り立たないものだ。現在、日本が釣魚島問題で取り続けている挑発的な行動は、戦後の国際秩序への挑戦だ」と強調しました。
これは、華春エイ報道官が、日本外相のいわゆる「中国が戦後の国際秩序を受け入れない」という言論に反駁を加えた際述べたものです。
日本の玄葉光一郎外相は21日米国際紙「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」に文章を発表し、「『サンフランシスコ平和条約』で米政府は、釣魚島を含めた島嶼の管轄権を、『日本の固有領土』として日本に渡したが、中国政府はこれを認めない。この点から見て、日本は戦後の国際秩序を否定していない。中国こそが、戦後の国際秩序を受け入れていないことだ」と述べました。
これに対して、華春エイ報道官は、「日本がいわゆる『サンフランシスコ平和条約』に基づいて釣魚島の主権を主張している。これは法理上でまったく成り立たない。中国はサンフランシスコ会議の参加から排除され、締約国ではない。このことから、この条約は中国に対して束縛力を持っておらず、中日両国が戦後の領土問題を解決する際の法的基礎にはならない。当面、日本が釣魚島問題で取り続けている挑発的な行動は『カイロ宣言』と『ポツダム宣言』の効力を否定しようと企み、戦後の国際秩序への挑戦だ」と反駁しました。
玄葉光一郎外相が「『日本政府がなぜ本件をICJ(国際司法裁判所)に付託しないのか』と言う問題に対し、現状に挑戦している中国は答えるべきだ」と文章で述べていることに対し、華春エイ報道官は「日本が釣魚島を窃取し、中国の領土を不法占拠した。中国は日本が不法占拠した釣魚島のいわゆる『現状』を認めることはない」と反駁を加えた上、更に「現状について、まず釣魚島の現状を明らかにするべきだ。釣魚島は中国の固有領土で、そもそも中国に属している。日本こそが、甲午戦争と米の沖縄帰還後に、中国領土を盗み取り、不法占拠した。日本が言ういわゆる『現状』は、日本が釣魚島への不法占拠と、いわゆる『実際管轄』である。中国はこれを終始認めず、受け入れられない」とし、「現在のこのような事態になった根源は、日本が日本軍国主義の侵略歴史を徹底的に反省していないし、清算もしていないことにある」と指摘しました。(朱丹陽 kokusei)
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