中国共産党第18回全国代表大会(第18回党大会)で胡錦涛総書記が行った報告は、今後の経済建設について打ち出した5項目の具体的な要求のうち、「経済体制改革の全面的な深化」を最初に紹介し、「改革の深化は経済発展方式の転換を加速するための要だ」と指摘しました。
国務院発展研究センター・発展戦略と地域経済研究所の劉培林研究員は、「世界経済の環境には重要な変化が起こっている。金融危機の後、先進諸国は構造改革を行い、新たな技術革命を孕んでいる。同時に、気候変動や世界経済調整、グローバル化など世界の人々が直面している課題は、中国が全面的な経済体制の改革を実行することを求めている」と述べました。
第16回党大会以降、中国の経済体制改革は市場化に向かって大きな一歩を踏み出しました。4大国有銀行(中国工商銀行、中国銀行、中国建設銀行、中国農業銀行)が改革を行い上場したことや、資源などの商品の価格改革を行ったこと、為替制度の改革など、いずれも著しい成果を挙げました。
第18回党大会の報告は、「経済体制改革の核心問題は、政府と市場の関係をうまく調整することであり、市場の規律をより尊重し、政府の役割をより良く発揮しなければならない」と指摘しました。(万、中原)
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |