アメリカ国家ハリケーン研究センターは、29日にハリケーン「サンディ」が中東部海岸に向かい、沿岸地域では風雨や高潮となる可能性があると警戒を呼びかけています。
直接上陸のほかもう1つの危険が懸念されています。現在、グリーンランドからの高気圧団が大西洋にあり、寒気団が北西から東海岸に向かっています。この気象条件にハリケーン「サンディ」が加われば巨大な嵐を生むシステムを形成する可能性があり、1991年のハロウィンに起きた「パーフェクトストーム」が再び発生する恐れがあるということです。
これに備えて、米東海岸の各州ではハリケーン対応に全力を尽くしています。ニューヨーク州では市内の鉄道や公共交通機関が28日の午後7時から運行を停止し、小中学校も29日は休校となっています。また一部の低地に住む人々には避難命令が出ています。
このほかに、ニュージャージー、デラウェア、コネティカットなどの州も沿岸の住民を避難させました。また米各航空会社は100便を超える国内便を欠航したほか、ニューヨークやワシントンへ発着する国際便も欠航となっています。(ヒガシ 吉野) 国際・交流へ
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