シリアのアサド大統領は21日にダマスカスで、シリアを訪問中の国連とアラブ連盟のブラヒミ合同特別代表と会談を行いました。双方は犠牲祭(イスラム教徒が聖地メッカに巡礼する大巡礼「ハッジ」の最後の祭り)に合わせた停戦の実現に向け話し合いました。
会談後の記者会見でブラヒミ代表は「アサド大統領が停戦への呼びかけを受け入れたかどうかについては、まだ分からない」とした上で、「犠牲祭に合わせた停戦の呼びかけは個人による呼びかけで、和平提案とは言えないが、シリア国民が尊重してくれることを望む」と述べました。
シリア通信社の報道によりますと、アサド大統領は会談の中で「シリア政府は、政治的対話によるシリア危機解決のためのすべての努力を歓迎するが、この努力はシリア主権の保全と外部からの干渉反対の上に成り立つものであり、武装勢力がシリア国内ですべてのテロ活動を停止することや、外部勢力が武装勢力への武器や資金提供をやめることが含まれる」と強調しました。
一方、シリアの首都ダマスカス北部の旧市街にある警察署付近で21日に、自動車に仕掛けられた爆弾が爆発し、少なくとも13人が死亡、29人が負傷したとということです。またシリア北部アレッポにあるフランスの病院前でも当日自爆テロが発生し、多くの通行人が負傷したほか、周辺の建物も被害を受けました。(ミン・イヒョウ 吉野)
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |