カンボジア各界はシアヌーク前国王の逝去について哀悼の意を表しています。

　16日午前、カンボジアのボンキリ僧王は取材に対し、「シアヌーク前国王の逝去は非常に悲しいことだ。カンボジア国民の父のような存在であるシアヌーク前国王の逝去は、国民にとって悲痛極まりない。シアヌーク前国王こそ、カンボジア国民に安定と平和な生活をもたらしてくれたのだから」と語りました。

　同日午後、カンボジア青年組織中央委員会のフン・マニ氏は全国の青年を代表し、シハモニ国王に哀悼の意を表す書簡を送りました。書簡には、「シアヌーク前国王の逝去について、全国の青年は極めて強い悲しみを感じ、大変遺憾に思っている。シアヌーク前国王の知恵と勇気こそが、カンボジアの独立と民族の統一を成し遂げ、カンボジア国民が安定した幸せな生活を送れるようにしてくれた」と記しました。

　更に同日夜、カンボジア弁護士委員会は連名で哀悼のメッセージを送り、「シアヌーク前国王は亡くなったが、何度挫折しても屈しない不撓不屈の精神は、永遠にカンボジア国民の前進を励ましてくれる」と強調しました。

　カンボジア国民は首都プノンペン王宮前の広場で、シアヌーク前国王のために読経したり、祈りを捧げたり、記帳するなどして哀悼の意を表しています。

　現地時間17日午後、シアヌーク前国王の遺体はプノンペンに到着する予定です。（白昊、高橋）国際・交流へ