カンボジア政府は15日、ノロドム・シアヌーク前国王が同日明け方、療養先の北京で死去したと発表しました。89歳でした。

　カンボジア政府の発表によりますと、シアヌーク前国王は午前1時20分（北京時間2時20分）に北京の病院で息を引き取ったということです。また、カンボジア政府は遺体をプノンペンで迎え、王宮で伝統的な葬儀を執り行うことになっています。

　カンボジアのニュック・ブンチャイ副首相は、「シアヌーク前国王の死はカンボジアにとって大きな損失だ。われわれは非常に悲しんでいる。彼は偉大な国王で、国民に敬愛されていた」と話しました。

　シアヌーク前国王は1922年10月31日生まれ、41年4月に即位し、53年にフランスからの完全独立を達成し、90年間にわたる植民地支配を終結させた。2004年に退位し、晩年はがん、糖尿病、高血圧などの病気療養のため北京に長期滞在していました。（ミン・イヒョウ）

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