ヨルダンを訪問している欧州委員会のバローゾ委員長は7日アンマンで、「ヨルダンにいるシリア難民を援助するため、ＥＵは1600万ユーロを拠出する」と明らかにしました。

　ヨルダンのアブドラ国王はこの日、首都アンマンでバローゾ委員長と会談しました。ヨルダン王室の声明によりますと、バローゾ委員長はＥＵがシリア難民に対する支援金の総額を2億ユーロに増やすことを明らかにしたということです。

　会談の中でアブドラ国王は、「急激に悪化しつつあるシリア情勢は政治的な解決が必要で、流血衝突を即時にやめ、シリア国民の団結を守るべきだ。ヨルダンは資源不足やエネルギー不足に悩まされているものの、最大の努力を払ってシリア難民に人道主義サービスを提供していく」と述べました。

　ヨルダン政府の統計によりますと、シリア危機が発生して以来、合わせて20万人を超すシリア難民がヨルダンに入ったということです。（10/08　Lin、志摩） 国際・交流へ