中国外務省の洪磊報道官は28日北京で、「シリアの武力衝突や暴力事件がもたらした女性、子供を含む一般市民の死傷に、中国は大変心を痛めている。一部の国の中国を批判する言論はまったく受け入れられない」と述べました。

　報道によりますと、イギリスとトルコの首脳はこのほど、シリアの情勢悪化による人々の死傷に中国とロシアは一定の責任があると表明しましたが、これに関する質問に、洪報道官が回答したものです。

　洪報道官はさらに、「中国は一貫して、シリア問題の政治的解決に向けて努力しており、その目的は停戦の実現と一般人の死傷の防止だ。シリアの関係各方面が政治対話を再開し、シリア国民が主導する政治的移行プロセスを推進することが、当面の衝突や殺戮を食い止め、市民の苦難を緩和する根本的活路だ。国際社会はシリアおよび中東地域の平和と安定を維持するという大局から出発し、この目標の実現を共に推進すべきだ。一部の国は今までの失敗を教訓に、シリア問題における自国の政策を真剣に見直すべきだ」と述べました。（ooeiei、大野）