中国の楊傑チ外相が8月31日、ラクダル・ブラヒミ国連とアラブ連盟合同のシリア問題特別代表と電話会談しました。

　楊外相はその際、ますます厳しくなっているシリア情勢と人道主義の状況に対して懸念を示し、「政治対話がシリア危機を解決する唯一の正しい道だ。国際社会は政治解決の方向を堅持し、安保理の関連決議、アナン前特使の『六つの提案』、『連絡調整グループ』会合の声明を着実に履行し、停戦を実現させ、包容性のある政治対話を行うようシリア関連各方面に要請すべきだ」と述べた上で、「シリアの主権と国民自らの選択を尊重しなければならない」として、解決案を外部から押し付けたり、軍事干渉を行ったりしないよう呼びかけました。

　楊外相は、最近中国がシリア各方面に働きかけた様子を報告し、シリア問題の適切な解決のため努力するとの姿勢を表明しました。

　それに対しブラヒミ氏は、シリア情勢をめぐる自身の考えを紹介すると共に、「中国の立場と役割を重視する」と述べ、中国と緊密な意思疎通を保っていきたいとの態度を示しました。（FUYING、中原）