中国外務省の洪磊報道官は4日に北京で開かれた定例記者会見で、シリア情勢の悪化について触れ「現在、国際社会は自信を持って団結し、政治的に危機を解決するという方向をしっかり堅持しなければならない」と呼びかけました。

　国連とアラブ連盟の合同特別代表であるラクダル・ブラヒミ氏がこのほどのインタビューで、外交手段によりシリア問題を解決するのは「ほぼ不可能だ」とコメントしたことについて洪報道官は、「中国は一貫して政治対話がシリア危機を解決する唯一のルートだと考えている。当面の急務は、ブラヒミ特別代表の調停活動をより支持することだ。シリア各方面が停戦するよう求め、安保理の関連決議やアナン氏の6つの提案などを着実に実施し、シリア問題の平和解決のために条件を作らなければならない」と強調しました。（ミン・イヒョウ　吉野）