中国の楊潔チ外相は30日、ジュネーブでシリア問題「連絡調整グループ」の閣僚会議に出席し、シリア問題の適切な解決に向けた主張を打ち出しました。

　楊潔チ外相は席上、「このところ、シリア情勢は再度エスカレートしている。アナン国連・アラブ連盟合同特使がこうした中で閣僚会議を召集し、連絡調整グループを発足させたことは、国際社会の関連各国が共通認識を固めた結果であり、シリア危機を適切に打開するチャンスでもあり、重要かつ現実的な意義がある」と語りました。

　会議が成果が収めるよう、楊外相はさらに、「危機の政治的解決という正確な方向を一貫して堅持すべきだ。アナン特使の斡旋はシリア問題の政治的解決に向けた重要なルートであり、現実的な出口だ。国際社会は引き続きアナン特使の斡旋と努力を支持し、国連のシリア監視団がシリア問題で積極的かつ建設的な役割を発揮するよう後押ししていかなければならない。また、シリア国民の自主選択も切実に尊重されるべきだ。シリア問題の政治的解決においては、緊迫感を持つと同時に、忍耐力を持たなければならない。関係各側は辛抱強い対話と十分な協議を通じて共通認識を固め、シリア関連各方面及び国際社会に向けて一致した情報を発信すべきだ」と語りました。（Yan、中原）