中日国交正常化40周年を記念するため、2012年日中国民友好交流年執行委員会が主催し、中国国家博物館、北京市人民対外友好協会、日本のクラレ株式会社が協力した「中日国交の道を探る石」寄贈式が、27日に北京市人民対外友好協会で行なわれました。84歳の野坂米子さんは日本共産党の創始者である亡き父の野坂参三氏が大事にしまっておいた菊花石硯(きっかせきすずり)を中国国家博物館に寄贈しました。中国国家博物館、北京市人民対外友好協会の多くの指導者らが出席しました。
菊花石硯
寄贈式で野坂米子さんは、「この菊花石硯は1964年、東京で行なわれた第1回中華人民共和国経済貿易展覧会で、元中国国際貿易促進委員会の南漢宸主席が父に贈ったものだ。当時、中日両国の国交正常化は『砕氷段階』となっていたため、硯は『中日国交の道を探る石』と言われている。今年は中日国交正常化40周年となっているため、私は父の遺志を引き継ぎ、中日の国民の友情を象徴するこの硯を中国に寄贈する」と語りました。
野坂米子さん(右) 中国国家博物館の陳履生館長(左)
中国国家博物館の陳履生館長は、「野坂さんより寄贈された硯は中日両国間の国民の相互交流の証であり、中日友好関係を促進する架け橋でもある。この硯は中日友好関係の発展の歴史と過程を経ており、非常に重要な意義をもっている」と述べました。
インタビューを受けている野坂さん
また、野坂さんはインタビューを受けた際、「ここ数年、中国に好意をもつ日本人はわりあい少なくなってしまったようで、非常にかなしいことだ。私は今後、日本人の方がさまざまな交流イベントを通じて、もっと中国のことをよく知って、中国との友好関係を深めていくことを希望している」と語りました。(取材・写真:ken、実習生 賈茉)
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