敗戦後、中国東北地方にいた日本難民は、現在の遼寧省葫蘆島市にある葫蘆島港から船に乗り、日本へ向かいました。
2005年、長野県に信州葫蘆島友の会が結成されました。会長は、昔東北地方で暮らし、葫蘆島から引揚げた日本人の一人、穂刈甲子男氏です。穂刈氏は、20数年前から、葫蘆島市を何度も訪れ、現地の小学校に寄付するなど、友好交流を続けてきました。今年7月、この穂刈会長が率いる信州葫蘆島友の会のメンバー30名が再び引揚げの地を訪れました。
日本人引揚げの記念碑の前
穂刈会長は葫蘆島市に来るたびに、現地の第2実験小学校を訪問しています。当初、思い出の場所に何かしたいと、現地の教育部門を通じて、この第2実験小学校に寄付するなどし、交流を続けてきました。
学校の校庭にて(真ん中が穂刈会長)
第2実験小学校の劉少尋校長は、90年代初めころ、つまりこの学校ができたばかりの頃から、穂刈会長は30回以上にわたり来訪し、そのつど教育基金を寄付したり、学校の児童、教師と親しくしてきた、と振り返ってくれました。
劉少尋校長が日本語部記者の取材を受ける
また、穂刈会長の尽力で、1996年から松本市開智小学校と姉妹提携を結びました。第2実験小学校の児童と教師たちも何回も長野県を訪れ、現地の学校を回り、交流を深めました。
長年の援助に感謝の意を込めて、今回、葫蘆島市第2小学校から、穂刈会長に終身名誉校長の称号が授与されました。 国際・交流へ
招聘状授与 招聘状
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