中国外務省の劉為民報道官は5日北京で、定例記者会見を行いました。
劉為民報道官は、まもなくカンボジアのプノンペンで行われるASEAN・東南アジア諸国連合地域フォーラム(ARF)外相会議について、「中国は一貫して、東アジア地域協力におけるASEANの主導的な地位を支持する」と述べた上で、「引き続き相互尊重や意思疎通、互恵共栄などの基本原則を堅持し、相互信頼と協力の促進に努め、東アジアの発展の勢いの安定化を図っていくよう期待する」と強調しました。
また、国連安全保障理事会常任理事国にドイツを加えた6カ国とイランが3日、トルコのイスタンブールで開いた専門家会合に対して、劉為民報道官は「イラン核問題は複雑であるため、各方面に食違いが生じるのは当然のことだ」とした上で、「モスクワで行われた前回の協議に比べ、各国は自らの立場を明確化し、関連問題についても真剣に検討するなど、ある程度進展が見られた」と評価しました。
この他、6日にフランスで行われる「シリアの友人」会合からの招きを受けたことに対して、劉為民報道官は「参加しない」という中国の立場を表明した上で、「今は、政治的な手段によるシリア問題の解決に当たって重要な時期にある。国際社会はシリア問題『連絡調整グループ』閣僚会合で達した共通認識の実行に尽力すべきだ」と強調しました。(万、中原)
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