太平洋のパラオ近海で、パラオ当局によって違法操業の疑いで中国籍の漁船が銃撃され、中国人船員1人が死亡、25人の船員が拘束された事件で5日、中国外務省の洪磊報道官は「パラオ当局は事件の詳細を報告するとともに、公正で適切な処理を行うように」と呼びかけました。

　洪磊報道官は「中国外務省は、この事件に高い関心を持っている。パラオと国交を樹立していないため、同国事務を兼任しているミクロネシア駐在中国大使館が、パラオと友好関係を持つ団体に拘束された船員を見舞うことを委託した」と述べたうえで、「ミクロネシア駐在中国大使館の職員は5日、パラオを訪問して、さらに詳しい状況を把握し、拘束された中国人船員に必要な援助をおこなう」と表明しました。（万、山下）