米紙「ニューヨークタイムズ」の報道によりますと、米軍司令部が今月初め、イスラエル単独でのイラン攻撃について、軍事的シミュレーションを行なったということです。その結果、イスラエルの攻撃により米国が戦争に巻き込まれ、中東地区で更なる大規模な衝突を引き起こす恐れがあることが分かりました。

　今回の結果では、仮にイスラエルがイランの核施設に対し空爆すればイランが米国への報復行動をとることになります。具体的には、ミサイルで湾岸に停泊する米軍艦を攻撃し、200人あまりの米兵が犠牲になるということです。このため、米国はイランを空襲せざるを得ない状況となります。しかしながら、イスラエルの攻撃による、イランの核開発強行を先延ばしにできる時間は1年で、米国の空襲は2年でした。

　そのため、米国が戦争に巻き込まれる可能性を示すと同時に、米政府や情報機関の内部では、イスラエル単独でのイラン攻撃に反対する声が高まるだろうとみられています。（翻訳：劉非）　国際・交流へ